Phnom Totung(Totoeng) その1
私的には一番興味があり、謎なだけにいろいろ検証、そして解明したい扶南~プレアンコール期の遺跡であります。
最初はPhnom Totung(totoeng)IK.40です。
ここからも碑文K45が出てますがこれはシャカ歴811年、すなわち西暦889年、アンコール期で現行の歴史ではインドラヴァルマン1世から王位を勝ち抜いたヤショーヴァルマン1世への交代とされている年でこれもヤショーヴァルマン王の碑文のようです。追記:887年即位説あり。
ここからも碑文K45が出てますがこれはシャカ歴811年、すなわち西暦889年、アンコール期で現行の歴史ではインドラヴァルマン1世から王位を勝ち抜いたヤショーヴァルマン1世への交代とされている年でこれもヤショーヴァルマン王の碑文のようです。追記:887年即位説あり。
さらに付言すれば同じKampot州で今回の旅で参りましたPreah Ongkarにおいても同年の碑文が見つかっております。これが似たようなものなのか、そして、どういう意味をなすかはまだ碑文を見てませんのでここでは保留しますが後々述べたいと思います。
ともかくノーガキッ(若干先達をリスペクトしつつ)はさておいて。
大体ここにあります。道はある程度まで舗装されておりました。
山を東からぐるりと北に回り込む感じですが山が切り立っていて付け根が浸食で抉れていたりしてなかなかの奇岩です。
ふもとはやはり寺というか宗教施設が建っておりましたが
ご覧のようにラテライトの石垣の残欠が残っていたり
地面を見ると瓦や、アンコール期のクメール黒釉陶器、さらにサワンカロークと思しき青磁の破片も見られました。
さらに上に上がると見えますがその西には池があり、どうやらこのふもとにも何らかの遺構がありそうでした。
とりあえずは洞窟を目指しましょう。
宗教施設ができてるということで整備されてます。それはそれでいいことかもしれない。
宗教施設ができてるということで整備されてます。それはそれでいいことかもしれない。
途中あまりのきつさに足を止めて振り返り見れば、向かいの山がとても美しく見えます。
山影になって見えにくいでしょうが右の中腹にも洞窟がありました。とても人が行けるような感じではないですが
もしかしたらなにかあるかもしれません。今のところは分かっておりません。
それにしても
こちら、つまりこのPhnom Totungのほうも相当なものです。
入口につきました。
しかしこんな山の中腹の洞窟だとは改めて驚きです。先人たちの苦労がしのばれます。
コンクリの階段登り切るだけでも一苦労なのに当時ときたらどうやっていたのか。。。
入り口上部には当時のレンガが残っています。
これが何を意味するのかも一つの謎です。楼門の代わりなのかそれとも寺院建立後、
もしかしたらですが入口を塞いでしまったのかもしれません。それはちょっと考えづらいことですが…
ほかの寺院でも提示してみたいと思います。
しかしこんな山の中腹の洞窟だとは改めて驚きです。先人たちの苦労がしのばれます。
コンクリの階段登り切るだけでも一苦労なのに当時ときたらどうやっていたのか。。。
入り口上部には当時のレンガが残っています。
これが何を意味するのかも一つの謎です。楼門の代わりなのかそれとも寺院建立後、
もしかしたらですが入口を塞いでしまったのかもしれません。それはちょっと考えづらいことですが…
ほかの寺院でも提示してみたいと思います。
洞穴の間隙から祠堂が見えてきました。これは感動的です。
・・・近年入口入ってすぐにコンクリで祠が建てられていたようです。
そのためこんな風に外から祠堂を見ることができなかったようですがKampot州もがんばったのか
原状復帰されたようです。
そのためこんな風に外から祠堂を見ることができなかったようですがKampot州もがんばったのか
原状復帰されたようです。
こんな感じで洞内に入っても整備されております。
さて肝心の寺院については続きにて。
参考文献
E.Aymonier "le Cambodge Ⅰ"P155-156 ネットからも手に入れられると思いますがamazon USAでペーパーバックのコピーも手に入れられます。
G.Coedes "Inscriptions du cambodge Ⅷ”P82-83
CISARKさんサイトはこちら。
http://www.site-archeologique-khmer.org/core/showsite.php?id=109
E.Aymonier "le Cambodge Ⅰ"P155-156 ネットからも手に入れられると思いますがamazon USAでペーパーバックのコピーも手に入れられます。
G.Coedes "Inscriptions du cambodge Ⅷ”P82-83
CISARKさんサイトはこちら。
http://www.site-archeologique-khmer.org/core/showsite.php?id=109