カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

Prasat Kuk Prasat Lbeukについて まとめその2

では続きましてラジョンキエールを見てみましょう。
amazonからコピー本も出てるのでめでたいことですが。もう少しクオリティ上げてほしいですね。

Prasat Lobok IK825

「lobokの木のサンクチュアリーは環濠が大きなLobokの木が生えた参道によって東側で切られている、小さな丘に建っている。 それは一基の聖域でレンガでできていて、東に開口しており、正面はがれきがたまっており、外側は中央が一番高くなっている。

入口の扉にはもう人の顔の形のある、しかしもう装飾の見分けもつかないⅢ型のリンテルがあり、段々に八角形になっているコロネット(柱)がある。」

ということで今や全く現存しないリンテルや門柱が若干残っていたことが推測されますね。ここらへんはエイモニエには書かれてませんでした。ホントにどこにいってしまったのか。


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唯一東南の丘の部分に残っていた、イエローサンドストーンの楣石の一部か未完成リンテルの一部。

この程度でした。。

じゃPrasat Kuk826について。
「聖域の丘にある聖域はPrasat Lobokの1500mほど西にあり(私1を見落としてましたわ)」
まるでコピペですが
「環濠の濠の土手が東にある道によって切れている、そしてまたその方向の前に大きなlobokの木がある。」
「それは一基のレンガの聖域であり、東に入口が開いている(図107)

図107転載してみる。
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タダで見させてもらっていうのもなんだがこれはあまりにあれである。

先に進むと

「その第二面は連続した直角のレンガの突起によって飾られているだけである。」
これはどうやら破風のことを言っているのだと分かりますね。

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「それはまたよく残されている。その門は 門枠が砂岩の刳形で 円形のコロネット(柱)で飾られていて、一部破損しており、とても大きなⅡ型のリンテルを支えている。そしてその装飾にはなんら人の形をあしらったものは含まれていない。

破風と周囲の段状になっている上の部分には複雑な構造物であることを意味するレンガの装飾が見て取れる。」

確かに屋根の部分にかけてはかなり複雑な構造をしていることが推測はされます。

しかし現在では残念ながら北面のみにわずかにその残滓を見るのみです。
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南面などはこんなありさまである。
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 再掲
崩壊もひどいが、もともと壁って感じで装飾のかけらも残ってない様子。
側壁の角自体はもともと装飾はなかったようだが北面をみると壁の中央には偽扉とそれを囲む偽柱などの
装飾はあったのだろう。

あとは
「エイモニエのLCⅡPP347参照」してねと。


まあテキトーに訳してますので間違いもあると思いますが大体こんなところです。

彼らが書いてからももう90年くらいたってるわけでその間歴史は激動したわけで

現地から失われた遺物も多々あることが分かります。

まあフランス自体が持って行ったものも多々あるでしょうけど。

まとめますとこのラジョンキエールのリンテルの様式分類は一巻のイントロでかなり書いていたと思いますがもちろん今ではそぐわない部分が多いと思います。
ただ、このご近所さん同士の同じレンガの塔であってもリンテルの様式の違いは少なくともはっきりしていると考えられ、どうやらPrasat KukのほうがPrasat Lbeukよりは古い、プレアンコールからアンコール初期までのものと考えても間違いないでしょう。

そんなところであまり深く考察もしないままこれで終わりにします。
うん正直飽きたw