Lo Srot Srangkae:Lo Kvoeng 瓦の古窯と円形レンガ塔 02
見取り図を再掲しておきますが
前回はこの窯跡、と言っても叢に覆われていて意味不明でしたが現地で見れば登り窯っぽい2基のマウンドが
確認されます。ただ向きはもう忘却の彼方ですので不正確と思われます。
画面中央から→奥の木に向かって隆起しているのがそのうちの一基であります。
前回はこの窯跡、と言っても叢に覆われていて意味不明でしたが現地で見れば登り窯っぽい2基のマウンドが
確認されます。ただ向きはもう忘却の彼方ですので不正確と思われます。
画面中央から→奥の木に向かって隆起しているのがそのうちの一基であります。
この窯跡ではどうやらせいぜい200年前程度までしか遡れないであろう現代寺院や家屋にも用いられているスタイルの瓦を焼いていたのであろうというのが前回の話でした。
今回はその北にある円形と思しきレンガの建造物の遺構について見ていきましょう。
これで大体の雰囲気はわかるかと思われます。
直径7,8mくらいはありそうですが正円というより東西に長い楕円かもしれません。というか円形ではないかもしれません。
南側内壁を見てます。
北側内壁を見てます。
中になにがあったのか
全くわかりませんが一つ言えるのはよく見てみたのですがレンガ建造物の中には瓦が見受けられませんでした。しかしよく見ると内部にも壁に凹凸があって龕のような構造、ないしは偽柱のような構造物に見えなくもありません。しかし東側に開口しているようにも見えなかったのでもう少し注意深く見てみればよかったかもしれませんがやはりわかりません。
全くわかりませんが一つ言えるのはよく見てみたのですがレンガ建造物の中には瓦が見受けられませんでした。しかしよく見ると内部にも壁に凹凸があって龕のような構造、ないしは偽柱のような構造物に見えなくもありません。しかし東側に開口しているようにも見えなかったのでもう少し注意深く見てみればよかったかもしれませんがやはりわかりません。
さらにいうと
画像→上にありますレンガですが、昨年書きましたPrasat Lobok Srot=プレアンコール後期の遺跡に比べても小ぶりです。
小ぶりだから新しかろうというステロタイプは注意が必要ですが、ただ近所のプレアンコール期の遺跡とは異質のようではあります。
画像→上にありますレンガですが、昨年書きましたPrasat Lobok Srot=プレアンコール後期の遺跡に比べても小ぶりです。
小ぶりだから新しかろうというステロタイプは注意が必要ですが、ただ近所のプレアンコール期の遺跡とは異質のようではあります。
といろいろ書いてきましたが結局結論を出すのは難しい、という結論しか導き出せませんでした。
最後に西に付随する池ですが。
ここは東西200m弱、南北100mもない、しかしきっちりと約束通りの、古い池であろうことは間違いありません。しかし、プレアンコール期の遺跡に付随するような、あるいはPrasat Lobok Srot西方の池のような深い土手はありませんでした。
これらを無理やりまとめますと。
レンガの建造物跡は時代の同定困難だがレンガの形状からすると付近の遺跡とは異質。
ただ窯跡と同じ時代と言い切れるかは不明。少なくともレンガ建築物に瓦を持ち込んだり使った様子はない。
そして池が付随している以上アンコール期の遺跡ではないとは言い切れない。
ただ、その池もどこまで時代を遡れるか不明。
ただ窯跡と同じ時代と言い切れるかは不明。少なくともレンガ建築物に瓦を持ち込んだり使った様子はない。
そして池が付随している以上アンコール期の遺跡ではないとは言い切れない。
ただ、その池もどこまで時代を遡れるか不明。
レンガ建造物、池、窯跡の関連だが窯跡は水が得やすかったから池の近くに作ったということは考えられる。
というところですが、
素人にはこれ以上無理ですわ。
ということで学術調査をやっていただきたいところです。
本当この辺りのEFEOもカンボジアの文化芸術省もまだ把握していない遺跡について今後の謎解きを期待しますよ。日本の大学とかでやる気あるところないですかねえ。
というところですが、
素人にはこれ以上無理ですわ。
ということで学術調査をやっていただきたいところです。
本当この辺りのEFEOもカンボジアの文化芸術省もまだ把握していない遺跡について今後の謎解きを期待しますよ。日本の大学とかでやる気あるところないですかねえ。