カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

Prasat Preah Neak Buos 4

本日もまだまだPrasat Preah Neak Buosについてご紹介です。

そのまえに、最初に寺院の意味を記しておくべきでした。
ここの寺院の意味は「聖なる隠者の寺院」とでもなるかと。
(E.Aymonierより)

名前にふさわしく、山の麓でひっそりと佇んでいて、聖なる雰囲気に満ちている。

が、多分今日も境内に到達することはできないだろう。。。

いえ、散々引っ張って落ちがないのでは、
というあなたの想像は当たっております。
さっさと登っていきましょう。


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ラテライトの階段が見られますがとげのある草木に覆われここから行くのはムリであった。
ふと足元を見ると磨り減ったNagaが埋もれている。この階段の装飾だったのだろう。

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・・・いや、磨り減ったというより、むしろunfinishedであろう。大体Nagaなのかホントに。

参道の階段両側には
ラテライトの石垣とレンガの楼門が一文字に広がる。

東側は石柱の連子窓をもち 東端には結界石(Sema:写真なしですません)が立ててあった。

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しかし、回廊の内部のほとんどが土で埋もれているのは驚きである。
それにしてもとげである。こちらの様式はまあ、10c後半と大雑把に言っておこう。
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西側はより古いと思われるが、
こちらは崩壊がよりひどい。

しかし西側のほうが草木に覆われてない分、ラテライトの石垣の段が露出していて
ここから登ることができる。下の参道からは標高差は5,6mはあるかもしれない。
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下の参道からは標高差は5,6mはあるかもしれない。しかし西のほうが古いか?同時代もありうるが回廊のレンガの格子窓というのは、珍しいかもしれない。
それと、とげである。もういい。とげしか写ってない写真が多すぎである。
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それにしても

こうやって下から登っていくと一段階づつ寺院の建造物に出会う。
その巧みな配置の、音楽的ですらある盛り上がりを何とかお伝えしたいのだが難しい。

この楼門を抜けると少し参道の両側がくびれて低くなっている。
いよいよ第二楼門をもつラテライトの回廊が取り囲む境内に入る、ところで本日は
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力尽きて横たわるシンハ
のごとく失礼いたします(まっぷたつ)。

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おまけ
昨年でたカンボジアのロードマップにも部分がのった
carte archeologique du cambodge(まぢで欲しい)の、さらに一部分です。
この地図みるとここまでわざわざ王道の支線が延びていることになっています。
はたして?

それだけ重要な寺院の雰囲気をもっていることはもっと記して参りたいと思っております。
時代考証は悩み中です。



参考文献
デフォルトで
E.Aymonier "Khmer Heritage in the Old Siamese Provinces of Cambodia" from"le Cambodge Ⅱ" 
1999, White Lotus Bangkok
地図の参照は
"GUIDE TOTAL DES ROUTES DU CAMBODGE 2008"24P TOTALはガソリン屋さんですね。この地図
なぜかBanteay Chmarの付属寺院までついたplanを唐突に載せたりしていて面白い。