カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

Prasat Kdak(Phum Kdak)

えー。週末はアップできないかと思われますので、今日はもう一本。

Prasat Kdakについて述べたいと思います。
これは先日のKulen地域のグーグルアースの写真の下のほうを凝視していただけたら、ロゴやらクレジットやらに重なって書いてるのが見えると思います。

見えたということで、そこです。
ちょっと名前のKdakの意味が分かりませんでしたが、
集落の名前がKdakなのでそれでよいかと。

集落の西端から西北西に歩いて10分足らずなのでそんなに遠くないとは思われますが、この集落に行くまではとても遠いです。
豆知識ですが、この集落では豆の栽培が盛んだそうです。
・・・

遺跡です。

イメージ 1


東向きの3基の砂岩の寺院です。
中央祠堂は彫刻が途中まで施されてますが、南と、北祠堂はありません。
この寺院の場合工事の進捗状況から中央、南、北の順で造っていく予定だったようですが、
中央祠堂の東西面を取り掛かったところで頓挫したようです。
順番に意味があるのかはナゾですが今後の課題として。。。

イメージ 2

西側から見た写真です。

西側にもあまり大きくない池があったようで、傾斜になっていて
イメージ 3


このように壊れたシンハ像が何体か埋もれていました。
西側にも、といいましたが後述します。

ちょっとまた装飾など見てみることにしましょう。

イメージ 4

中央祠堂の前室の連子窓です。

イメージ 5

中央祠堂の破風の残欠です。
何の図かは、なんとなく、中央に腰をひねって立つ神像の下半身と、その足元に跪く動物や人物が見えます。クリシュナ・ゴーヴァルダナではなかったかと思います。これだけで言い切ってしまうのもなんですが^^;。

西側の破風です。
イメージ 6


なんだかスタイルは違いますが、デジャヴ。
ラージャシンハに横たわる、ヴィシュヌ神ですね。

先日ご紹介したChoam KhsantのPrasat Snaeng Krabai Khang Cheung
を思い起こさせます。やはりヴィシュヌ教の寺院とみるべきでしょうが、そうでないという話もあります。
時代がどうか?
バイヨンかどうか分かりませんが、観音菩薩像の頭部が、ここから見つかっているとのことです。

リンテルですが中央祠堂正面
イメージ 7


同じくその西、リンテルだけではわびしいので偽扉ごとです。
イメージ 8


どちらも真中は壊されてますが、ちょっと彫りのラインが硬く、躍動感に乏しい感じがします。
時代の同定はできませんがバイヨン以降の可能性もあると思われます。

ただし。
イメージ 9


イメージ 10


この寺院の前庭は広く、ごらんのような寺院本体のそれよりも小さめの石柱が残っています。



それと、東側参道の少なくとも北側には濠があり、遺跡のエントランスに当たるところにはレンガと、ちょっと本院とは異質の砂岩の遺構が見られます。
これらは明らかに寺院本体よりも古いと思われます。

さらに、この寺院の東にはかなり大きめの貯水池が作られてました。

寺院の前後と、参道の脇に濠や池を確保するという、水へのこだわりは何ゆえか、ナゾです。

まあ私的にはどうなのか?と思っていた寺院ですが意外と書くことがありまして、
貯水池について、あと、1,2ご紹介しておきたいことがありますが、
写真がもうアップできませんので、また明日か週末にでも。。。