カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

橋をはしまではしらないではしおる

色々と忙しく更新が遅れましたが、
また何事もなかったかのように続けて参ります。

本日は前回の寺院から南西にあります、Banteay &Kdei Ta Kam の前に
この2つの寺院の近くにあります王道、の橋を取り上げたいと思います。が!

調べてみたら、ほとんど見そびれてます。

大雑把な地図はホント最後に得意のグーグルアース提示したいと思いますが、
とりあえず王道と橋とをクローズアップしますと。

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最近大変お世話になっているCISARK(グーグルでぐぐってみてくださいカンボジア文化省考古学局のサイトです)
で調べると、こんな風になってました。

はい。解説しろと。

ここはアンコールから北西に50km(適当に)くらいのAngkor Chumという地区の、
さらに北、Kolという集落付近です。

上記写真のPrasatとかKdeiとかBanteayとかの言葉は、アンコールの遺跡でもお聞きになったと存じますが
寺院や僧坊、砦といった遺跡のことです。

Speanというのも最近有名になったクバル・スピアン(あたま 橋:でいいのか?)でお聞きの方も居られると思いますが
橋、という意味ですね。

はい、ごちゃごちゃと書いてるの、みな遺跡です。
北上する王道に橋が連続して架かってますがこれもほんの一部のようです。

ちなみにこの道はタイのPrasat Phimai遺跡まで延びているそうです。


ああ、ほとんど行ってない。

とりあえずこの辺りで見た橋、
多分Spean Chang er(意味が?溝?)
とSpean Hal(これもよくわからない、(ho:l 心細い橋あるいは、思案橋なんて珍訳も可能、もしくは泳ぐ橋?(hael))について今日はこそこそと書いて、

明日からは予定を変更してこの近くの2つの寺院Banteay & Kdei Ta Kam
についてひとしきり触れたいと思います。

はい、では後は写真です。橋は大体ラテライト製が多いです。ここら辺もそうです。

Spean Chang erの雨期
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同じく乾期
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どうもここもNagaの欄干があったようですが
私がみたところみつけられませんでした。

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まあここはそこそこの大きさの橋でした。
長さ50m弱幅9mくらいとのことでした。

それだけかよ、という声はおいておいて

Spean Hal
です。
えー先ほどの橋は実用性はほとんどなく車道とコンクリの橋が東側に
出来てます。しかし歩行者などは渡れますが、橋を渡ってすぐ直角に曲がり、
穴だらけの木橋を渡って、車道に合流します。

この車道を300mも南下すれば道の東側の田んぼの向こうに橋が見えてきます。
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Spean Halとしてますが、ひょっとこすると、Spean Memay(未完成あるいは後家さんの橋)かもしれないです。
てかそんなこと言ってたような。。。しかし、写真みるとやはりHalではないかと思います。

車道から橋は遠いようにみえたけど、橋から車道は意外と近く見えた、の図。
ただしこれだけの距離が、雨期には涙を呑むことになりかねません(見えてるのに近づけない)。


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全貌はこんな感じです。


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ここも全長10mにも満たないのにNagaの欄干をかけていた模様です。

この2つの橋は、ほぼ南北方向にかかっていますので、車道をはさんで東西に離れて存在する
さっきの橋とこの橋とが同じ一本の道の上にあるとは、イマイチ実感がつかめませんでした。

この橋の先はこんな感じで

橋から南の方は
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橋から北方は
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という具合に田んぼが王道を分断しているのが分かるかと。。。

ここはSpean Chang erと違って完全な廃道になっているわけで
その分、なんだか静かで、ちょっと切ないものもあるわけで
時間の流れの無常に思いをいたすにはよいかもしれないわけで

昼飯を食いそびれたわけで。。。

参考文献

Bruno Bruguier
"Les ponts en pierre du Cambodge ancien
Bulletin de l'Ecole fran??aise d'Extr??me-Orient", Ann??e 2000, Volume 87, Num??ro 2
p. 529 - 551
以下のサイトにて公開中。
http://www.persee.fr

もう本当BEFEOネットで取り放題です。一部写真がブロックされてますが。