カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

Vat Neam Rupその1 バンテアイスレイかクリアンか

えー。
一週間のご無沙汰です。
ただ単にサボってました。

GW中なにか企画モノでもやろうかと思ってましたが、
私のGWはもう終わりました。後は働くのみですorz。

では本日の遺跡に参ります。
西バライの北西にあります、大遺構Vat Neam Rupです。
ここは驚きに満ちております。
トリヴィアにも満ちてますがまあてきとーに。。。

まずはグーグルアースをどうぞ。なんと!
地名がデフォで載ってます。
てことでアクセスもかんたんです。
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どうでしょう。
驚くべきことに、3重の環濠に囲まれてます。これはひとつの古代都市でしょうか。
ここら辺何だったのでしょうね。
興味がわきます。

ちなみに外側の環濠は一辺が550mから600m弱です。
この西北西500mほどのところにもまだ遺跡があります。
さらに次回ご紹介するPrasat Thnuもまあまあ近いです。

なんと!その2
この寺院の名前ですが。
世界はひとつ。

サンスクリット語 ナーモ(語尾変化するみたいです)
英語       ネーム(ドイツ語もナーメ)
フランス語    ノム(ラテン系)
日本語      ナマエ
そして 
クメール語   ネアム
他は知らないですがw。

ループはプレループ(体を替える=荼毘に付す)でお馴染みですね
つまりこの寺院の名前は「名前を変える」ですね。
それにしても日本の名前(多分中国非経由)
カンボジア語のネアムの類似は驚きです。
先週のせかいふしぎ発見もあながちトンデモ説ではないかもしれません。

さて
遺跡へ。
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これがお寺の環濠です。
どうでもいいか。
てか、よくみると石垣とか、明日紹介するいろいろなものが、
周りにあるのです。

久々にCISARKさんより、
PLANを(てかシェーマって書いてるくらい簡単な図ですが。
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こんな感じです。
残っているのは一基の砂岩の塔というか、経蔵のようなつくりの寺院のみです。
ふたつの丸に挟まれた建造物ですね。

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西の道からお寺に入って西側を見ております。

確かにこのつくりはアンコールトム内にある、クレアン様式を彷彿とさせつつ、
山岳型寺院の継承というか、石を高く積み上げようとしている意図が分かります。

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少し近づきつつ北よりから。

東側に回りこんでみますと
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うわあ
今にも崩壊しそうです。

世界で一番傾いている建造物がドイツにありますが、
それ以上にヤバイ感じです。なにせ両側に割れて傾いてます。
APSARAの保存を期待したいところですが。。。

さて、この遺跡の特徴は、なんと言っても
テヴァダーです。
えー。
ここで勿体つけるわけではないですが、
デヴァダ デヴァター テヴァダーと、いろいろ表記されてますが
どれでもいいです。
最初のテはデとの中間くらいの音に聞こえます。が英語とかならはっきりデ、でしょう。
deityとかdivaに残ってますが。

ま、いいや。さっさといけと。

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クメール美術ファンの皆様、は留守っぽいですねw。
南西角西面。足の向きに注目です。ピンボケご容赦。

これじゃ分かりにくいですね。
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これは南東角東面。やはり足の向きに注目です。
それぞれ、この面の中心に向いてます。

じゃこの角のもう一辺のはどちらを向いているのか?
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南東角南面 はっきりしませんが、やはり建物の面の中心を向いてます。
各面の足の向きは

→ 真ん中 ←
て感じですね。

なんでこんなトリヴィアルなことを書いてるのか?

どうもこの足の向きについてですが、

アンコールワットでは、足の向きにそって歩けば迷路のような構造から脱出できる、とか
言ううわさが流れてますが(実は無理)

このようになんとなく意図を持って決まり始めたのは
バンテアイスレイ様式からであります。

で、このサンポットホルの形は、
バンテアイスレイ、クレアン様式に共通します。

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彫りも美しいですね。
顔がないのが残念です。

明日もここら辺の話の続きから。
いよいよ本家登場、かもしれません。。。

イヤホンとはバンテアイスレイそのもので、一ヶ月くらい特集したいんですが
・・・やめておきます。
参考
毎度お世話になってます。
CISARK
http://www.site-archeologique-khmer.org/core/showsite.php?id=494
More Angkorさま
http://www.bekkoame.ne.jp/~yoshi935/angkor/angkor0.html
多分この遺跡を一番最初に紹介されたサイトです。
西バライ周辺の、というところにありますが、他のお写真も寄り道しつつご堪能くださいませ。