カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

ラーマーヤナあるいはラーマヤーナ 第0回

長らくご無沙汰しました。
又少しずつ復活させていくことにしました。

といいつつ遺跡話はまだテンションが上がっておりません。旅成分がもう枯渇しております。補給は来春になりそうです。

コメント下さった皆様ありがとうございます。無事暮らしております。

バンコク大荒れでしたが、これ以上の流血は避けられそうで何よりです。GW行かれた方は無事で何よりです。
まだの方はお気をつけてお帰り下さい。追記 また犠牲者が出ましたね。。

それはさておき昨年来の野望。

その1碑文解読は放置状態ですいませんがもう一つの企画

ラーマーヤナを遺跡のレリーフで綴って行く野望~

を少しずつ進めて行きたいと思います。

GW中に進めたらよかったんですがGW何それおいしいのという世界、実際はヒマもありましたがなかなか踏ん切りつかず、GWにしたことといえば歯医者通いと、人間寝ようと思えば続けて30時間くらい楽勝で寝られる事を再発見したところでわがGW終了のお知らせ。

そんな中で今までため込んだ有象無象の本の山をブックオフに売り飛ばしつつ整理してやっとネタ本を発掘完了しました。引越し前に行方不明になって以来3年振りの御対面さすがに涙がでました。うそですが。

てことで早速本日からはじめようかなと思いました。

-序文-

ブログ開設当初に

このブログでは決してメジャーな遺跡は紹介しないという縛りを自らに課してたわけですが
今回のシリーズばかりはそう言うわけにもいかない事に気づき。

というか
まあどうせだれも気づかないでしょうからそのままメジャーな遺跡のレリーフも紹介していくことにします。
ええこれは政府としての見解でなく党としての公約でもございません私個人の意見ですからぶれてませんが何か?

・・・

前おきはここまでにして置きまして早速序章からはじめたいと思います。


さすがにラーマヤナの著者?ヴァールミキが盗賊から詩人になる序章はクメール遺跡のどこをどう探しても見つかりそうにもありませんので割愛させていただきます。

追記→いあいあありましたわ。びっくりした。
向かって左手で琵琶を抱えているのが詩人となってブラウマ神に語るヴァールミキらしいです。

イメージ 2

(バンテアイチュマーにて AD12c)
まあこじつけかもしれませんが。
・・・


それと最初に言っておきますがお話は多少の脚色が加わっておりますので真に受けすぎると大変な事になります。
ちゃんとラーマヤーナを知りたい方は大昔の日本製白黒人形劇映画ラーマヤーナをご覧ください(え。

まあ戯言はここまでにして。ほんとにはじめたいと思います。


                      ―開演―

昔々
インドの神様達はランカー島に住む悪神ラーヴァナにとっつかまってランカー島でこきつかわれてました。

イメージ 3

(ラーヴァナさん全身像 アンコールワット第三回廊南西面にて 12c前半 ちなみにラーマーヤナとは関係ないカイラス山をゆらしてるお姿。追記:ものすごく間違っていたのでこっそり画像変更 Kalanemi神さんあなた似過ぎですよ)

神様達は必死でヴィシュヌ神に助けてください、と祈りつづけました。それを聞き届けたヴィシュヌ神は神様達にいいました。

「そんなに言うなら私は人間のラーマというのに生まれ変わってラーヴァナを退治してあげよう。
「神降臨キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
「しかしおまいらサルに生まれ変わってサルの大軍になって一緒に戦って下さい。」
「( ゚д゚ )
 ってちょwww おまいだけ人間に生まれ変わっててなんでうちらサル?うちらも神っしょww生まれ変わるなら普通人間だろjk てかなんで生まれ変わる必要があるのかと小一時間」
「ggrks」

なんてことは2chのない時代ですから言うわけでもなくヴィシュヌ神は自ら説明します。

「いあ神様の格好でおまいらとっつかまってるわけなので、神様のままじゃ勝てんっしょ?ラーヴァナ人間とかサルとか相手ならなめきってますからサルに生まれ変わって急襲しちまえば負けるはずがないわけですよ」
「おk把握」
なんてやりとりするまでもなく、素直に神々はサルに生まれ変わる事になりました。

ヴぃ「それと生まれ変わったら神様としての記憶も力も全部すっ飛びますからそのつもりで」
神々「ちょwwそれ聞いてねぇええ」
ヴぃ「心配には及ばんよ私の記憶もなくなるから」
神々「そういう問題かちょだれかとめうわあああああああああ」

なんてこともなく皆さん素直にサル生まれ変わりました。

すなわち
雷神インドラ神はバーリン
太陽神スーリヤ神はその弟スクリーヴァ
イメージ 1

(どうしてもこの2サルはけんかしてるのしかないのですがツーショット写真。バンテアイスレイにて10世紀後半)とりあえずこの二人というか二サルがサルのえらい人認定されました。
そして
風の神ヴァーユは ハヌマーン
彼は紹介するまでもなくどんどん出てくるので今回略:残念ながら彼はサルではなく
テナガザルの一種ハヌマーンラングールに生まれ変わってしまったらしい(要出典)。

さらに


その他大勢(ry。
以上紹介糸冬

・・・

ちょうどその頃インドで一番栄えていたコーサラ国の都アヨーディヤ(アユタヤでいいけどもう)では3人の王妃から一辺に4人の王子が生まれまくりました。王自重汁とはだれもいわなかったらしい。

こんないろいろと立派な君主だけど訳ありのダシャラタ王の3人の王妃の子は以下の通り。

こころ正しきカウサリヤー王妃から、これぞヴィシュヌ神アバターラこと ラーマ王子
悪賢いカイケーイー王妃からは バーラタ王子
心優しいスウミトラ王妃からは双子の ラクシュマナ王子とシャトゥグナ王子
(なんかレリーフで双子の子どもっぽいのが生まれてるっぽいのがあったがこれの場面か?、ちなみにどこか忘れたので鋭意探索中orz)

一辺に生まれたのでだれが兄か弟かなぞすぎるというツッコミはおいといて兄弟は書いた通りの順番になりました。
ラーマを慕って3番目ラクシュマナはやたらと慕い影のようにつき従ったといいます。てことで最後まで登場する彼のお姿もどこかでみつけてこなければなりませんが多分アンコールワットにあるはず。後日公開(どっかの万博なみに未完成のまま進んで行きます)。

てことでとりあえず一通り神々は転生完了しました。転生した時点で脱出できてるような気がするがそれは禁則事項らしい、実際本体はどうなったんでしょうねそのころ。
・・・
不都合は宮崎口蹄疫の報道管制のようにスルーしつつ。

さて

多少時は過ぎて育ち盛りの王子ラーマは
なにせ前世の記憶はないものの「お前が一番立派な王様だからそこに生まれてきてやったんだぜ?」という上から目線はうっすらと覚えているようで容赦を知らぬわがままなガキいやお子様へとなりさがってました。

あれも欲しいこれも欲しい 挙句の果てには
空の月を取ってくれとほざき いえおっしゃり、ごねますがそこは所詮こどもの浅はかさいえ純真さ
月を写した鏡をもらって大喜び、神の化身なのにちょろいもんです、というエピソードは
省略しつつ(してないと言う説もあり)いよいよ次回から本編に入っていくわけです。

さて次回
そんなksガキだったラーマがなんとか構成しておとなになるお話の更新予定は未定です。いよいよ遺跡のレリーフをモチーフにしつつお話ができそうです。多分。

ではまたですね。

参考文献
ラーマヤーナ 河田清史 著 レグルス文庫 第三文明社
Vittorio Roveda"Image of the Gods" River Books,2006