カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

非常事態宣言!

とうとう宮崎の口蹄疫が5市町に拡大してしまいました。

家畜改良事業団や、県立農業大学校まで浸淫され、宮崎の畜産の根幹が根こそぎ破滅においこまれてしまいました。

あれだけ必死でみなさん防疫作業に努力されているのにどうしてこういうことになってしまったのか。その無念は現地のみなさんにしか語ることはできないでしょうけど、それを思うと気の毒でなりません。

今週に入って急にマスコミが取り上げ始めましたが、ちょっと今回の一件でマスコミは信用してはいけないと思いました。しかし、有用な情報は掬いあげて行かなければならない。

宮崎県知事が非常事態宣言を発令しました。知事はツイッター、ブログで、今までもどうしようかと懊悩していた様子がうかがえます。しかしここまできたら、というかとっくにそうだったのですが、国難のレベルです。決意してよかったと思います。

それを産経新聞は、知事が切れかけたのも無理はないですわ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100518-00000559-san-pol

はっきり言って、私は東国原知事を支持してはいなかったし、去年の選挙のごたごたと、自分のイラストを使用させて売りこむ戦略はうまいと思うけど有象無象の商品まで利用させるやり方に反感ももっていた。これは人気凋落とともにあっという間に消えて行きましたけど。

でも、今回の口蹄疫についてはよくやっていると思います。
しかし、どうも今マスコミや政府は県にも責任がある、とか県の初動が遅いと言っています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100518-00000016-yom-soci

さらには、初発例を見逃したことを、マスコミが叩きはじめました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100518-00000016-yom-soci
ちょっと反論してみたいと思う。


実際初発なら、診断は難しいのではないかと思う。特異的な症状がそろっているならまだしも、下痢、風邪症状と同じで、しかもしばらくして軽快傾向にあったとのことで、難しいのではないかと。
さらにいえば、えびの市でも発生してしまったわけだが、一例目を完全に見極められたとしてはたしてえびの市での発生や、その後のパンデミックは対策なしで防げたのかという疑問も生じる。

感染発症自体は防げるわけでもないので、それをとやかく言っても仕方ないということは奇しくもテレビで小倉智昭が言いすてたことと同じであるが、

感染拡大し始めたのはいつかということを考えてみる。

http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/FMD/sousetsu1997.html
ウイルスが感染してから発病までの潜伏期が牛で6.2日 豚で10日ほどとなっている。

最初の症例6例目が症状発現したという3月26日から20日あまりを見てみると、まだ感染例は出ていない。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/index.html
それと
4/20に1例目が出てから南西70kmのえびの市に9例目が発生する4/28まで、仮に単純に伝播していったとしても(ちなみに発病例は川南町~えびの市間にはない)3月26日から4月20日までの
未発生のタイムラグはなんなのか。潜伏期間を入れてもこの間に発生が連続しててもおかしくなかったし、もちろんえびの市に至る途中の町でも発生しててもおかしくないはず。

我ながら意味不明だが、1例目が出てからしばらくの間とパンデミックになる時期とにはウイルスの潜伏期を含めてもタイムラグがあるということで、3月26日実質1例目が出て、4月20-22日に口蹄疫と分かるまでおくれたにせよ、爆発的な感染拡大は
その後、GW前後から始まっているわけで(4/29の11例目まで9日間に対して4/30の12例~5/5の23例まで6日間)特に潜伏期考えても4/20日以降の感染例が一気にGW中に発病し始めているわけである。


つまり4/20からでも全力で対策に当たればもしかしたらここまでのパンデミックは防げたのかもしれないのに、今回のパンデミックに、初発例に責任があるとかその対応を問題視することとを短絡的に結び付けることはできないのではないかということである。さらに言えば、先週今週の発生の拡大はGW中に感染した例がほとんどすべてと言えるのである。つまりGW中に感染防御、防疫を徹底していたら。。。ということである。

繰り返すが、宮崎県はこれは県レベルだけで対応できる問題ではないとGW前から判断していた。

しかし再三の要請を無視して何の対策もしなかったのは。。。
もともと宮崎県は人口が少ない。マンパワーの集積も少ない。外部からの人的支援はいくらでも必要であっただろうと思う。

それを放置していたのはだれだということになる。

それらのつけが、まさに今出ているのである。初発例を見逃したのは確かに痛いかもしれない。

しかしそれを諸悪の根源としてスケープゴートに仕上げることで、マスコミや政府の責任を転嫁することは断じてあってはならない。

何故ここまで私が言うのかと言うと、前回2000年初発例を診察した獣医さんをが責任を感じて自殺されたのだ。

今回はだれも絶対そういうことはしてはいけない。させてもいけない。現場の皆さんは皆被害者なのだ。




まあ妄想乙といわれそうですが。
最後にちょっと冷静に。
NHKニュースを見て
http://www.tsunowine.com/index.html


なかなかレベルがたかそうです。ワインでも飲みながらまたいろいろ書いてみたいです。
醸造の方も実家が口蹄疫で殺処分になってしまったそうです。
本当に憎むべきは病気ではあります。
宮崎の皆さん大変でしょうが頑張ってください。。