カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

Phnom Khyang その2

さて。
気が付いたらダンテの神曲のごとく冥界のごとき穴の底のこの遺跡にたどり着いた。

などと感慨に浸るどころか、どんどんやってくる子どもどもの叫び声やら歌やらでうるさいったらありゃしない。

おまけに先生までデジカメもってついてきてる始末。
まあいいんですけどね。

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とりあえずテラスからさらに降りる前で一枚撮りましたが。
ここはレンガだけで建てられています。

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 最初に北面が見えてきます。
子供がどんどんやってくるので

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ちょっと奥から。

とりあえず奥に進む。ここはPhnom Totungよりは若干狭いので南面を撮るだけのスペースはありません。
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こんな感じで子供たちも中を覗き込んだりしてて、やはりあまり来たことはないようです。

CISARKさんからPLANを。これはパルマンティエのl'art Khmer primitif tome Ⅱの図版55です。

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この寺院もなんと。西向きです。
正面を見てみましょう。
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塔頭までレンガでできていて、しかも現存しています。その真上には当時からあったであろう鍾乳石が
つり下がっています。

これも計算されて建てられていると断じてよいでしょう。
本当に洞窟内だけあって保存状態が素晴らしいです。

この寺院の美術様式ですが

どうもSambor Prei Kuk(SPK)様式のように見えます。が洞窟内であるためやや小ぶりです。
Phnom Totungもそうでしたがやはり洞窟に大きさが限られるようです。
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正面破風といいますかこの枠内に装飾はないですがこれはSPK様式のようです。

ただしSPKに比べると相対的にこれが大きく、若干古めではないでしょうか。
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南面を見ると儀扉の原型のようなものが見て取れます。

東面は到底見れません。やはり洞窟に密接して建てられています。
パルマンティエの平面図よりももっとゆとりがないようです。
それにしても
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実際の明るさはこれ以下でカメラの焦点も真っ暗で合いません。ヘッドランプで目測して撮るのがやっとです。
その上
なかなかカメラに習熟していない上足元にも注意を払わなければならず行動がままなりません。

続きます。