カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

最近の書庫追加

Parmentierの話があるついでに

パルマンティエ 永田逸郎 訳「アンコール遺址群」育成社弘道閣 昭和18年
表紙はシンプルなので奥付をって今更こっそり追加して公開とかw(2013.3.3)

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昭和18年3月初版、8月再販である。

戦時中とはいえこのような立派な本が出版されるほど、そしてすぐに再版されるほど売れていたことが
やはり驚きである。

元ネタはParmentierのl'Arts en Indochine であるが、写真はオリジナルのものが多く
EFEOから提供されたもの、日本人カメラマンが撮影したものがなんと本の半分近くを占めている。
やはり写真を見せたいという考えのもとに大幅追補したのだろう。
それだけ興味を持たれていたということであり、
やはり戦時中はアンコールブームであったのだろう。

永田氏は仏印に再度赴任する予定だったらしいのでカンボジアに点在する遺跡についてもまとめたかったようだ。
それは続刊の情報がないようなのでかなわなかったようである。
というか気になってwikiってみたところ
お仕事で戦後はアフリカとのかかわりを深められたようだ。
そしてなんと1909年お生まれの永田氏はご存命のようである。
延年転寿をお祈りします。

日本の戦時中のアンコールワットブームについては長年の懸案ですがいつかまとめられたらいいなと思いますわ。

2019.3追記:構成者 亀倉雄策 て今更気づいて二度びっくりですわ。
こんなお仕事もされてたんですねえ。