カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

Preah Vihear州の文献未記載遺跡について

Kratie州の文献未収載遺跡の各論に入る前にPreah Vihear州Cheab Mlou Prei Pirにおける未登録遺跡についても述べておきます。

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これも再掲ですが、Stong Treng州からPreah Vihear州を結ぶアジアンハイウェイの一本国道64号線をCheabの町から10㎞ほどいくともともと森林であったところに10km四方以上、突然大規模な農地が出現します。グーグルマップのデータは2013年12月の衛星写真のようですがこのころはまだごらんのとおり一面の森林でした。しかし
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中央にこのような10km以上一直線の道路を切り開きその左右に魚の骨のように道を通し
ております。国道側には中国からの入植者という名の下の移民が住むアパートが多数建設されています。
この容赦ない大規模な森林伐採(畑を作るためでもあり木材も持ち去るためでもある)によって現れたと思われる遺跡が
Preah Prasat Kamnap Toch (Bayon時代) N 13d 48m 27.32sE 105d 11m 47.39s
です。
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ごらんのように切り開かれたばかりで耕されていない畑地というより荒地になってしまった中、ポツンと残る木々の部分です。
もちろん森の中にあったことでしょうが。

Kamnapとは今回紹介した遺跡の名にいくつか見出せますが、「お宝」という意味です。つまりお宝の出る、ある遺跡ということで盗掘されたのでしょう。
いずれ昔Banteay Prei Nokorで聞いた遠野物語のようなフォークロアもしなければなりません。Toch、つまり小さいほうということで大きいほうもどこかにあるのかもしれません。あるいはそういう話は聞かなかったのであったと過去形で言わなければいけなくなっているのかもしれませんが。
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再掲しますがPreah Prasat Kamnap Tochという名とPreah Vihear州の文化局、この遺跡の敷地19.600㎡ということが書いてあります。これが19600であって19.6㎡ではないことを切にに祈ります。

いずれにせよ、この遺跡についても後日各論で述べます。

そしてこの遺跡から北東に500mほど国道側に行った、こちらはまだかろうじて森の中に
いまだ名の知れぬ遺跡があります。
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N 13d 48m 41.71s E 105d 12m 5.80s
ただしご覧のとおり地元民によってNeak Taが祀られており案内してくれた子供が名前を知らなかっただけかもしれません。しかし、国道沿いの警察は前者の遺跡しか把握していませんでした。

そしてこのレンガの遺跡の30mくらい北に小祠堂N 13d 48m 42.61s E 105d 12m 5.75s
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と、その東面に池が付随しておりますがこれも
後日各論で述べたいと思います。

やはりいろいろ書きたくなりますがここでは報告にとどめておきます。