最近入手した戦時中の文献など。
薄葉義治「
アンコールワット」 湯川弘文社
昭和19年1月
薄葉氏がどういう方か不明だが、
徳富蘇峰記念館が出てきて蘇峰に手紙を出した記録が残っている。
蘇峰が返信した記録はないようだが。
富田亀邱「
アンコールワットの彫刻」 日進社
昭和18年4月
富田氏は日本刀講話という著書があるので古美術関係者かと思われる。日進社は大阪の出版社。
昭和18年の本は大体17年に取材して書かれているようである。
開戦劈頭の、うかれた雰囲気も見られるが、このころにはもうミッドウェーで
日本海軍は取り返しのつかない負け戦をして戦局も転回していってた。しかし、そんな中でも活発にアンコール関係の出版物が出されていたことが興味深い。
本当このあたりのことじっくり研究してみたいもんです。