カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

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ラタナキリの市場をみる。
蜂の巣は全く売ってないがいろいろ見てると
まあ
ジャコウネコ
ムササビ
ハクビシン
クモザル アイアイ?
センザンコウアルマジロか,大きい。

りす
ハリネズミのようなの
ハクビシン
と野生動物があちこちで売られている。
中華系のおじさんがムササビ広げて見せてくれる。結構大きく猫くらいあるのかと初めて知った。
が欲しいのは蜂の巣である。
ないので市場の表で唯一タンプーン族の少女が売ってたハチミツを買うがこの子もほかの少数民族が集めたものを転売してるという。
純正だというがどうか。

ハチの巣を買うためだけに観光地ヤックロムを目指す。

中華正月で人でごった返しているが、一件だけ
蜂の巣を売っているところがあり、見ると蜂の巣というより蜂の巣を絞ってみつを集めそれを空いたペットボトルに入れて売るようで、
プノンペンから来たおばちゃんが何本も買っている。街じゃ混ぜ物しかないがしょうがなく使ってるけどここは本物だしとすごい勢いで蜂の巣を買い占める。強い。前半中盤後半と隙がない。もう一人のおばちゃんも買っててわたくしが目星をつけた巣が次々と買占められていく。やっと一つ確保してちょっとかじる。ガイド氏運転手氏は蜂の巣を欲していたはずだがハチミツを絞ってもらっている。半分かじった巣を持て余しつつ持って帰る。

ストゥントレン
いつも行ってたラオス人の食堂行ったが普通の食事しかなく値段も高いので今後はちょっと厳しいなと思いつつ市場でまた買い物。
ウミガメかという大きさのスッポンが売ってある。雄ジカのモモが売っててフィレもあり料理して食べたいがどうにもならぬ。

文化局を通りすぎてThala Bori Vatへ。
5年前ラオス人のおばちゃんに見せてもらったリンテルの所在確認に行く。
O Treilまで行って戻りつつ5年前撮った画像を見せつつ聞き取りしていく。戻っていくとやっと知ってる人も現れ、
Kancho 集落の大きな家に聞けという。リンテルは2年前に文化局が持って行ったという。ちなみにこの家にもレンガ列あり本当どれだけの規模の都市だったのか。
もう一件ご存知の方もいて、みんなで線香あげたりしてたが文化局が持って行ったという。
現地で大事にされていたことも知れて心が安らぐ。
途中Prasat Khrop で写真。リンテル残欠見つけて撮ったり(前回気づいていたか?)して一軒の家Prasat Prosの近くでSomasutra を見つけたりしつつ、
数軒先の家で聞き取ろうと入ると、そこが当時の家であった。

最前聞いた通り文化局が収蔵したとのことで、最初家から表を見て右側に置いてあったというので、わたくしの記憶では家から見て左側にあったのだが・・・というと家の男性がああもっと前のこと知ってるんですね、と言われ、確かに最初はわたくしの見た場所にあったという。そこにバナナが植わっていたがよく見るとリンテルの下に置いてあった石材が、さらに5年前はリンテルにのぼせ上がって全く気づいてなかったが、なんとまさにその場所にレンガ列がありそこ自体が遺跡であった。

5年前あのリンテルはどうせどこかの遺跡から担いで庭先に置いたのだろう、ということは、下手すりゃ闇ルートでどこかに売るつもりじゃなかろうかと想像していたのだが、全て私の下種な勘繰りでしかなかったのだ。
あのリンテルは、祠堂が建立されたこの地に、ずっとそこにあり続けていたのだ。そして村人たちはそれを大事に扱って敬って来られていたのだ。本当に面目なく思うが、胸がいっぱいになる。

先程のソーマスートラについても教えてくれてPrasat Pros から運んだとのことである。こっちは当時遺跡で見た記憶があるのでやっぱ担いできたんかいと思ったりもしたが。

長年の謎が解けて一安心したが実見しないと気が済まない。
ということでまたメコンを渡って戻りストゥントレン州文化局へ。
画像を見せて説明するが、
今回も実に胡散臭げにジロジロ見られリンテルはあるが見せるのに上の許可がいるだの相変わらずカンボジアで一番うるさい文化局である。前回と同じ肩書きだの目的聞かれてガイド氏も研究家ということにしとくというが、先に観光客と言ってしまってるのでどうなのか。

女性の中ボスの人が出てきて、待ってる間水をくれたりするので遠慮なく飲んでると局長は連絡つかないらしいがあちこち電話して写真はダメだが見る許可は出た。
今はプノンペン国立博物館も1$払えば写真撮影できるようになってるのに、とガイド氏がこの期に及んでマメ知識をぶっこんできてやや不満そうだが(彼も写真撮りたい)、まあしょうがない。しかし、女性ボスが登場してから
多少はあちらの対応も柔らかくなった。
in situで出会ったリンテルに文化局で再び会うのも感慨深い。
なんか運ぶときにリンテル左側にクレーンできずがついてしまったと瑕疵を女性ボスさんが気まずそうに指さす。
大きなダメージじゃないがちょっと残念ではある。がやはり素晴らしいものは素晴らしい。

で。

「このリンテルはタラボリヴァット様式とも言われるこの地特有のプレアンコール期のスタイルで両端のマカラーの造形はこの一帯で共通のものであるが中央のラフー、これはこのリンテルの唯一無二のデザインである。というのもご覧の通りラフー自体がリンテル中央を占めておりさらにここが唯一と言える最大の特徴であるところの巻き角を持っている」
「おおおお」
「?、カンボジアでは往時ヤギやヒツジを飼う習慣はほとんどないのでモチーフとなるべき巻き角を持つ動物を当時見た人は皆無であったと推測される。これは明らかにインドからダイレクトに伝播、いやこの造形下手すれば西洋との交流すら感じ取れるがカンボジア中でもこういう角を持つものの意匠は皆無サンボープレイクックにもあったかどうかというほどのカンボジアの国宝と言うべき貴重なものでありますいいですか唯一無二、タエムオイテーナウプロテアカンプチアですからね」
なぜか文化局員集まってわたくしのでたら目半分の寝言聴きながら自分らはスマホでわたくしと女性ボスとリンテルの写真撮ってる。自分ばっかズルいと思うがしゃあない。
なんかラフーにツノがあることに誰も気にしてなかったらしく驚かれたのはこっちが驚いた。

画像は2014年2月の旅の記事に上げている。

ストゥントレンも博物館を作る準備をしているとのことでタラボリヴァットの役場にあった遺物も文化局に集めたとのことでできたらまた来ますと伝えて戻った。女性ボスも写真許可出せなくて面目ないと言われていた。愛想のよい人で終始ニコニコしていた。
まあほかの写真は前回とっているのでいいのだが。後大概8世紀のものばかりの中アンコール期のクメール9神の残欠があった。これはどこの遺跡からかと聞くと川で漁師から引き上げたとのことである。謎である。

プリアヴィヒア州
数年前中国のサトウキビプランテーションの中にあったバイヨン期の病院と思しきPrasat Kannap
と東に二つのレンガ塔の基壇について、夕暮れ前で行く元気もなく、遺跡の前付近で村人に聞くと無事残っているとのことでこれも一安心して、中華正月の客で賑わうTbeng Meancheyの街に投宿。前回泊まったLy Hout は着々と事業拡大してたが満室であった。Chien Huaゲストハウスに投宿。宿も客もみんな中華系のようだ。
どうもPrasat Preah Vihear観光の帰りにこの州都で一泊してプノンペンなりに戻っていくようであった。