カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

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書いてる途中で寝てしまい消えました。これ繰り返してばっかりしてますね。
コンポントム州

Vat Tang Krasang
環濠とラテライトが僅かに残るのみ。

Prasat Trapeang Preus
昨年記事に書いた、カンボジアのネットニュースで紹介された、コンポントム州の奥地の遺跡。
色々あったが事前に目星をつけていた場所でだいたい合っていた。でうろ覚えのバイタクあんちゃんが迷っては森の中に突入しようとし続けるので最後はこちらが案内する羽目になった。書いてた記事が消えたので加筆しておきます。

事前に予測していた地点目指して最寄の村をめざす。近づくにつれ村人は遺跡のこと知っている人ばかりで、
車ではいけないという。ここがSABAYニュースの記事とは違う。まあそうなるだろうとは思っていたので、予測の地点であながち間違ってないなら、バイクないしはトラクターで連れて行ってもらえばよいかと安心する。
予測が大外れだった場合、無為に引き返すだけになってしまうところだった。

最寄の村である、
Troyong村というのだろうが、村はずれの雑貨店のねえちゃんに聞いて、ついでにバイタクを呼んでもらうが、
値段がボッタくりである。ねえちゃんがえらくやり手ぽく粘る。

値切らないというので、話が進まず車に乗り込んでもう戻ろうかと思うと値切り出した。交渉開始である。
最初の値段から交渉成立した値段までラタナキリ ルンファットのPrasat Au Preahと全く同じ値段だった。
もう少し値切れる気もしたが妥協した。時間のほうが惜しい。
交渉成立したら雑貨屋の店先でねえちゃんや村人と世間話だ。日本人なんてめったに来ないだろうから、珍しいようで色が白いなどと言われるが、わたくしにはあまりねえちゃんと変わらないように見えるのでそういうと全力で否定されて全然違うと言われた。この肌の色の話は結構日本人というか東アジア人相手には定番で、カンボジアの人は色が白い=きれいと思ってるのでしょうがない。今のご時世センシティブな話なのかもしれないけど、話の文脈関係なしに一律にすぐ肌の色の話は全てタブーだなんだというほうが世知辛く、逆に差別を意識してるからであろう。

で、バイタクやってきたのはよいが。
バイタクあんちゃん2、わたくしを乗せる方は知らないと言ってたがガイド氏をのせるあんちゃん1はうろ覚えとのことで、挙動がおかしかったがまあおおまかにはわかるというので、出発する。

結果。

何回か森に遮二無二入って行って戻るのを繰り返した挙句、迷った と青ざめて言い出す。
ニュース記事では沙弥の方が生活していて家というか坊があるはずで、こんな猿がバナナの木を揺らすようなジャングルの中にはない。

近くからはPhnom Chiが見えてるはずで、さらにいえばそもそも遺跡の名前の通りTrapeang-池があるはず。
よって不安そうにわたくしのアイフォンを覗き込むあんちゃんにわたくしの予測地点、ここから東のほうへ行ってもらうこととした。

と、いったん北上して分岐点に出たら
イメージ 1
東に向けてPrasat と案内が出ていた。
これでわたくしの予測が当たっていたと確信してドヤ顔で東進してもらうが、あろうことか途中でまた南の森の中に突入しようとしている。

案内板出てるなら素直に道なりに行けばよいと、止めてあと300mまっすぐ!と前のバイクにどなる。
進んだらちゃんと寺院、修行所の木の門があった。東には広々とした池。しかしこれは自然のもののようだ。

わたくしの予測地点はその沙弥の方の生活する坊で合っていて、その南の斜面の木の間にレンガ塔が見えてきた。
到着してガイド氏がわたくしの肩をたたいて笑ってねぎらってくれる。
まさかバイタクを案内する羽目になるとは思わなかったが、グーグルマップと今は亡きCISARKのデータ、SABAYニュースの記事のおかげではある。


そんなことはどうでも良いくらい、くずれかけてはいるが荘厳な聖域。コンポンプレア様式。(と思っていたが・・・)
リンテルが半分に割れてはいるが残っていて美しい。
遺跡の前に仏堂ができていて、女性の方が掃除にやってきた。記事の通り女性だけで暮らしているのか。

しばらく遺跡を見てたら、今度は一人でSandanからバイクで来たというおじさんが遺跡を見に来た。
人跡稀であろうこの果ての遺跡にも来訪者はそこそこいるのか。
遺跡に興味があるとのことで道々訪ねながら来たとのことで、バイクなら独力でたどりつくことも可能かもしれない。帰国後に加筆しているので、グーグルマップで場所を提示した記事を上げることにしています。


タブレットで写真撮って帰って行った。そういう人が出てくる時代になったのかもしれない。

行って戻るので丸一日で遺跡はこれだけだが2回ほど、帰りの車道に出てきてた野生の猿に出会した。

帰りについでに運河沿いに進んで乾季というのに水の多さに驚きつつKompong Thma にある
Stoeng Chinit による。

ダム湖だが雨季は堤防から水があふれて川に流れるようになっている格好の行楽地で、子どもたちがちゃんと救命胴衣つけて遊んでたり、ついにカンボジアにもスワンボートが登場したのを見たり、ガイド氏と運転手氏がはしゃいで写真撮ってるのを横から写したりしてコンポントムへ帰った。
どうでもよいがここにある謎のレストラン、名前が「セブンラーメン」というが外から見る限り普通のカンボジア料理屋の様であった。

国道6号線に入る頃、
有ろう事かガイド氏が金やら金より大事な身分証明書やら大事なものすべて入れてたカバンを堤防に置き忘れたと途中で真っ青になって言い出す。慌てて戻り堤防に行くと
家族連れできて堤防の所でゴザ敷いて涼んでいた家族の、お父さんが拾って保管してくれてすぐ渡してくれ丸々無事だった。本当かどうか若い連中が奪ろうとしてたらしいがどっちにしろありがたいことである。
昔のプノンペンは落とした財布が家に届けられたりしてたという。こういうカンボジアの美徳はまだあるところにはあるものだなと。

そのままコンポントムことストゥンセンに戻り結局昨日の宿に再投宿。静かだし安いしまあ悪くないので愛用している。なにがよいかというと冷房と扇風機がついていて風を直撃させると洗ったスニーカーですら一晩で乾いてくれるのがありがたい。洗濯物が早めに乾くのはよい宿の条件としては結構上位に入る。

6号線沿いにあるARNASホテルのレストランはいつも繁盛しているが入ったことなかったので試しに行ってみる。
そこそこの味で値段は相応だったが、帰りに横見ると、昔はこっちしかなかったホテルの元祖母体であるARNASゲストハウスの一階も食堂になっていろんなおかずがケースに入って並べてあり圧倒的にこっちのほうがおいしそうである。見た目だけだが安そうである。なにせホテルとゲストハウスの食堂の違いくらいはあるだろう。次回来たときはこっちに来ようと思う。