カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

2019年雨季の筈の旅 3 Isanapura

5月1日
令和の始まりにSambor Prei Kuk クメール文明の始まりの地で過ごす。

Isanapura
1.Prasat Phnom Bandel
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人跡に乏しく藪が多く、聖域後列中央辺りに建築物の基礎部分と思しきレンガ列を見た程度。レンガやラテライトは散乱しているが全体的な構造はわからず。位置的にはイシャーナプラ西側の重要な位置にあるのだが。

2.M.107
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1.の環濠が干上がっていたのと、北西や西に参道かあぜ道があり西に回り込めたので行ったが、もちろんマウンドでしかないのでラテライトとレンガがあるのみ。

3.Tuol
ここは1.の南で遺跡地図でもTupl、丘としか記されていない。早稲田もナンバリングしていない。
特に遺物は見いだせず。
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4.M.106
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5.に行く車道から見える。マウンドでレンガとラテライトの集積。

5.Knach Tol
東向きの寺院で、前列2+1基、ラテライトとレンガ?
後列4基のレンガ塔が崩壊して並んでいる。
北に敷地が凸型に出ており、南はよくわからない。
その北に、八角祠堂が崩壊して壁の半ばが残っている。ここでは八角祠堂は一基のみしかわからない。

イメージ 5
 
6.Knach Tol Khnang Lech
早稲田では無名と記されているが、遺跡地図では5.と同名の西の遺跡、とされている。
こちらは南北に直列した5基のレンガ塔で、4番目と思しき中央祠堂(よって5基以上並んでいた可能性もある)は、かなり大きかったようで、Prasat Yeay Pounの主祠堂くらいの縦横、よって高さも、あったのかもしれないが、基礎部分のみしか残っていない。
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写真ではわからない。
7.M.105
車道を西に渡る。遺跡らしい丘状の地形にラテライトとレンガがあるがわずかのみ。
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いかに木が生えてるとはいえ、雨季なのにカラカラで温度も40度超えそうな勢いで、この中を残りの
イシャーナプラ王城内の田畑をうろつくのはヤバそうなのでこれくらいで切り上げた。また来年にしておこう。

Prasat Sambour ここからはグーグルマップ、ストリートビューでも見れるような遺跡なので
あまり画像上げる意味はないかもしれない。

ただここらへんの外周壁見ると、2月にちらっと書いた、
ラテライトをレンガ大の大きさにして積み上げたもので、寺院はともかく、周壁としてはありふれたものでした。他に基礎部分をレンガ大の大きさのラテライトで積み上げた遺構もありました。これは下田論文の画像でも見てましたので想定内でしたが。
つまりかなりの量、レンガ大のラテライトが作られていたということで、サンボ―ではこれ自体はありふれていたとして、それを用いてPrasat Phnea Snachを建てた意図がどこにあるのかでしょうね。

8.Prasat Sambour group
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一般的なサンボ―プレイクックの北遺跡群でPrasat Samborと言われる聖域。N9祠堂に復元された、ひどい写真だが、東洋のミロのビーナスことドゥルガー像。本家はもちろんプノンペン国立博物館にある。

9.N.17 Asram Maha Russei
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ここももともとはプノムダと同じAsram Maha Russeiというのだが、どんどん名前が安易に変わって行っているようだ。砂岩の壁には砲弾と弾痕が残っていて北西角は砲撃で破損している。画像は南壁である。
2つ以上の歴史の証人である。Hanchey,Prasat Trapeang Kuk(Preah Vihear),ほかにどこかあったか知らないけど3基を比較してみたいもんです。


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ここも昔は鬱蒼としていてたが、見やすくはなっている。

11.N.15 Prasat Daum Chan N16-1,2 碑文あり。
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あえて遠景の画像使っているが、よく見れば南北に、マウンド、祠堂、マウンドと並んでいて、それにNのナンバリングがされているが、どうしてこういう割り振りしたのか今のところ調べてないのでわからない。

12.N19
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13.N.20 Prasat Kbal Chroukここも碑文がある。
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14.N.21 Prasat Sandan
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ここらへんはグーグルマップで(ry

15.N.31 Prasat Bos Romeas
グーグルマップででここと17とが混同されていたので訂正してもらったがその手前行くことに。
前来たことはない。
南北、若干軸が時計回りに傾いているが、6基のレンガ塔が直列していたようだが、全て崩壊している。
画像は北から2番目辺りから南を見ている。天候が曇り始めている。
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16.N31-1?
N31-1~2とあるようだが、一基のレンガ塔の跡と、石材くらいしか見つけられず。森の中というのはしょうがないがゴミが捨てられていて度し難い。
画像が1なのか2なのかは未確定。
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17.N.24 Prasat Rong Chambak
実際14の入り口から先は車も入れず歩くしかないようだが、全く人気がないので静かである。
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ここまできてこの辺は全く未見だったようだと気づく。
元来た道を帰ってたらまた少々の雷雨であるが、涼しくならない。

18.M.027 C7group
真も後半特にピンボケだらけでどうしたものかと思うが
あと一か所、車道沿いに帰り寄る。
グーグルのストリートビューじゃ見えないが、今は整備されたのか車道から見つけられた。

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東、つまり中央の遺跡群のほうから3基、ないし4基南北に直列する祠堂、
一基のみかろうじて姿を残すその様を見ている。
長くなったのでここまでで一旦終わります。