カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

Prasat Lobok Srot(Prasat Lbeuk Sraut,Prasat Srot Srei)IK131.02 その7

春先はなにかと慌ただしく、間が空きましたが引き続きこの遺跡について見てまいります。
が、思いのほか長編となっておりどうしたものかと思ってもおります。

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本日は④⑤⑥の、遺跡の祠堂 東から見れば後列について見てまいりますが、⑤もただの空間である可能性があります。

そこらへんを検討しつつ参ります。

④の後列北祠堂と思しき遺構ですが
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こうやって見返しますとそれなりの大きさで、入口が凸の字に出ているのが分かりますが
ただし外壁は埋もれまくっておりまして⑤から南面を見てもよくわからない構造ではあります。

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内部はご覧のように竹の枯葉で埋め尽くされておりよくわかりませんが方形の祠堂内部は内壁にもとくに
気づく点はありませんでしたが。

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ただ画像を見返してみるとちょっと疑問がわいてくるのはこのように入口のレンガですが
南、つまり画像で→の壁は明らかにレンガの規則正しい壁ですが左側があまりにも不規則なようにも見えます。これもちょっとレンガが土に戻ったにしても不思議なことです。
しかしこれが内壁で間違いないとすると。

となると私が前回盗掘かなんかのトレンチだろうと決めつけた画像奥の穴もやはり何かしらの意味があるのかもしれません。

本当にもう少ししっかり観察してくればよかったのですが。

ちなみにこの祠堂自体埋もれてますが、
南壁の部分はというと⑤から見ても
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このように壁というより土手の斜面と言った方がいいくらい埋もれていますので
どうなってるのかわからず仕舞いでした。

となるとその⑤の謎の空間はいったいなんなんだということですが、
最初はこの北祠堂と、南側の主祠堂との間にさらになんらかの建造物があるのかと思いましたが
なにもない空間であり、さらに言えばやはりCISARKさんのPLAN通り
この二つの祠堂をつなぐ壁のようなものもなかったのではなかろうかと推測されます。

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その壁モドキ自体をあろうことか写しておりません。なんということでしょうか。

壁から⑤の空間を見下ろしておりますが、このように一見南祠堂から連なって更なる建造物が
合ったかのように見えますが、南祠堂の北外壁を見れば、ちゃんと装飾されています。
祠堂内部に向かって装飾するというのは、次回この南祠堂で検討しますが龕や二重構造になってない限り類例がありません。
やはりこの何もない空間は何もなかったのでしょう。

とりあえず切りもいいので先が心配ですが本日はここらへんで終わり、次回南の主祠堂について
みていきます。