カンボジアの歴史探訪 2

つかいにくいのでFC2にて活動しますわ。

プレアンコール期

Prasat Preah Theat nau Phum Skou, Thmei, Kaet Kratie 2/3

引き続きこの遺跡についてもう少し見てみることにする。 中央祠堂入口 再掲だが 前室の石枠に比べると小さいので何か別のものの可能性もある。 前室もそうだが中心線からずれてるような気もする。が崩落したレンガのばらつきによってそう 見えるだけかもしれ…

Prasat Preah Theat nau Phum Skou, Thmei, Kaet Kratie 1/2じゃなくて1/3

引き続き、Kratieにある、まだ世に知られていない遺跡の一つについて報告しておきます。 CISARKさんにも未収載なので知らせたいのですが、以前Oddor MeanChey州のPrasat Krahamについてメールしたところなしのつぶてでしたwww ・・・orz とりあえず、CISARK…

Prasat Nau Thma Krae

Thma Krae(階段状の岩)という名で知られる7世紀初頭の遺跡に寺院の遺物が散在していることからその寺院の場所がどこだったのかと思ったら、鍛冶屋の親切なお兄さんがあっさり詳しく教えてくださり行くことにした。 寺の北東で民家となっていた。ここも世間的…

Thma Krae IK.130.02 その2

なんでまたこの遺跡を取り上げたのかといいますと ここがなぜかメコン川岸から砂岩の岬のように突出していて 古代より目印になって目立っていただろうと思うとなかなか感慨深いものがあるからでもありますが、 乾季はともかく雨季は水没しているのではなかろ…

Prasat Kuk IK.826

ついでと言っては何ですがUtdor Mean Chey州の遺跡を。 Banteay Ampilまでは到底到達できず次回以降の課題となったがまあSamrong拠点にしたらなんとかなるという実感はありつつ 国境の寺院をカンボジア側から行って是非とも立ち寄りたかったのがこのプレアン…

Phnom Chhngok その4

後は内部など見てみることにします。 祠堂中央の石筍のリンガですね。上からも鍾乳石が下がってきてますがこれは大きさから考えて最初から取り入れて作られていたようです。 ヨニも置かれてますがその後も石筍は育ったようですね。 これ見るといろいろ分かる…

Phnom Chhngok その3

このように寺院は凸型をしています。 実際ちょうど着いたとき西洋人のみなさんが30人くらい三三五五やってきて混雑してましたので 少し人が引けるまで待ってました。 ただここの寺院は東向きで、北北西に洞穴が開いているので午後から見に行ったほうが明るい…

Phnom Chhngokその2

正面には水没した鍾乳洞が見えます。 横のちらりと写ってる小屋が入場料徴収所で、写真右のほうが寺院への順路です。 1$だったです。 またどうでもいい写真ですが正面は なかなか面白いです。 鍾乳洞そのものも今後研究されていくことでしょう。 こんな感じ…

Phnom Chhngok その1 人はなぜ洞窟に行くのか?

Kampot州の洞窟寺院の花形であり観光地化されてきている、Phnom Chhngok IK.41については、さらりと参りたいと思います。 ちなみにHun Sen首相も3回ここを訪れたとのことです。 結構入れ込んでるんでしょうか。 大体の位置取りはこんな感じで、観光地化して…

Kbal Romeas ことPhnom Seda Aun その4

レンガのRuinだけでここまで妄想を語り続けるのもなかなか苦労しますが最後にいつものあれを。 あれってなんだ はい土器片です。これは単色の赤褐色土器で、これはそれなりの時代のもののようです。 つまりこの寺院が創建された当時位のものであろうかと思わ…

Kbal RomeasことPhnom Seda Aun(Orn)その3

さて衝立状の岩の周囲に祠堂が建てられていたのではというあまり考えにくい仮説を立ててみたら その奥の上にレンガの遺構があったわけでこれで仮説もあやしくなってきました。 衝立岩の西側から、上に残るレンガを見上げてみます。 このように中央にまた大き…

Kbal RomeasことPhnom Seda Aunその2

さて前回の続きですが このように衝立のように立つ岩の周囲にレンガが散乱しています。 これが一つの頭の痛い謎でした。どうしてこうなったのかかなり考えました。 衝立岩の前です。 ちょっと東側から見てみます。 散乱したレンガも多いですが土中に埋もれて…

Kbal RomeasことPhnom Seda Aun その1

さて洞窟寺院3件目はKbal Romeasですが ここは寺院自体は破壊されています。 しかもここはどうも地球の歩き方に書いてあるようにPhnom Seda Aun(Seda Orn)のほうが通りがいいです。 IK41.04ということでエイモニエにもラジョンキエールにも記載がありません…

Phnom Khyang その4

前にちらりと書いて色々伏線張って来ましたが 小学校の裏にあるのに子供が近づかないのも 私が歩きまわるのに苦労するのも この洞窟自体が墓地になっているからです。 これは割れた壺ですが、もちろん骨壷です。 しかも割れてますのでもちろん人骨が散乱して…

Phnom Khyang その3

では内部を見てみましょう。 驚くべきことに入口の西面を除く3面にはこのように龕が2か所ずつ、合計6ヶ所設けられていました。 この寺院の外観といい強烈にインド アジャンタのような石窟寺院の影響が伺えます。 インド化という概念はやはり植民地主義の…

Phnom Khyang その2

さて。 気が付いたらダンテの神曲のごとく冥界のごとき穴の底のこの遺跡にたどり着いた。 などと感慨に浸るどころか、どんどんやってくる子どもどもの叫び声やら歌やらでうるさいったらありゃしない。 おまけに先生までデジカメもってついてきてる始末。 ま…

Phnom Khyang その1

引き続きKampot州の洞窟寺院について述べて行きます。 2つめはPhnom KhyangIK.38です。エイモニエの時代にはPhnom Khchang(巻貝もしくはカタツムリの山)と呼ばれていたようです。今もそういう名で残ってもいるようです、というかこちらの方が正しくなかろ…

Phnom Totung(Totoeng)Kuhea Preahその3

内部を見てみます。 祠堂中央はこんな感じです。 上を見上げると つまり鍾乳石自体最初から屋根を貫いていてそれに合わせてレンガも組まれていたようです。 しかしその後も鍾乳石が成長することは当時の建築者にとっては想定外だったのかもしれません。 すき…

Phnom Totung(Totoeng)Kuhea Preah その2

引き続きPhnom Totungです。 洞窟寺院を見てみましょう。 以前は洞窟の入り口入るとすぐコンクリートの祠があったようですが撤去されたようでなによりです。 しかしどうやら補強中です。木枠組んであります。 そのためちょっと全容が分かりにくいですがこん…

Phnom Totung(Totoeng) その1

今日からKampot州の洞窟寺院についてしばらく書いていきたいと思います。 地球の歩き方にもPhnom Chhngok(とPhnom Seda Aun)が紹介されているとは本当に隔世の感があります。 私的には一番興味があり、謎なだけにいろいろ検証、そして解明したい扶南~プレ…

Phum Snay 2補足

追加で多少。 村落の西はずれにある新しいお寺。 あろうとことか、聞いた名前は、失念した。 その敷地 高床式住居はユネスコが再現したものらしい。 この村落の原初的光景を再現したかったのか? 死んだ建物で、だれもいない。住んだり管理したりもしない、…

Phum Snayその1 悩みは深し

追記 久々に、記事を迷いあぐねて書いて見ましたが、かなりの妄想でしたので、若干その色を薄めつつ、 思いつくままに書いて見ました。またちょくちょく手直しするかと思います。 ・・・ Phum Snay 問題はここなのです。 ここについて色々検証したいけど、そ…

Prasat Phnom Ruong

引き続き、先日のPrasat Phnom Ruongについて紹介します。 グーグルアースを入れてる方はこんな感じで見られると思います。 これだけみると、標高差などなさそうにみえますが、前にも書いたとおり小高い丘になっております。 砂岩の構造物など見てみましょう…

Prasat RoluosとPrasat Phnom Rungその1

はい。 元のペースに戻ります。 というわけで、また写真を主体に参ります。 今日と明日で、今度は西バライ北方にあるプレアンコール期の遺跡 Prasat RoluosとPrasat Phnom Rungについて紹介いたします。 いつものグーグルアースです。 ただし、位置関係があ…

Vat Khnatその2

えー。 先日ご紹介したVat Khnatですが、現場にはこれといって時代や歴史を考証できる遺物は少なかったようです。 どうもアンコール遺跡保存事務所に収蔵されたみたいで、ということは じきに 見切り発車したシェムリアプの国立博物館に展示されることが期待…

Vat Khnatその1

すいません。 週末に更新してたら例によってそのまま爆睡(酔という説もあり)。 そのまま出かけており、サボっておりました。 大急ぎで大雑把に参ります。 さて。 今日はもう、アンコール地域にかなり近いですが、 やはりPuokの町に近い、でも超お手軽な6号…

Kdei Ta Kom その2

本日は昨日に引き続き Kdei Ta Komについて、もう少し掘り下げていきましょう。 すいません書いてる途中で寝てしまいましたのでやっと公開です。 本日は昨日に引き続き Kdei Ta Komについて、もう少し掘り下げていきましょう。 ちらっと見せて中途半端で終わ…

Kdei Ta Kom(Ta Kam-、Prasat Kol- touc)その1re

えー。 昨日紹介いたしました橋の周辺には寺院などの遺跡が結構あることは もうグーグルアースの写真などにてご承知かと思われます。 この一帯は昨日の写真で見たとおり、王道の西に広がっておりますが、 寺院の上にもっとも大きな正方形の城壁の跡らしきも…

Prasat Preah Neak Buosその8(全十回)今日は控えめ(でこれかよ)

あまりに長いこの寺院のご紹介ですが、 いいところで、区切ろうかと思います。 あと3回でおしまいにしたいと思います。 まだ3回やるつもりかよ、という突っ込みは自由です。 しかしですね。 それだけこの寺院h(ry。 昨日に懲りましたので今日は昨日よ…

Prasat Preah Neak Buos 6 な、なげぇよw

えー。今日はこの寺院の最大の山場で妄想が炸裂いたします。 昨日は寺院の東側を見たので本日は西側に目を向けてみましょう。 ええ、まだ主祠堂の登場は先になりました。 繰り返しでうざいですが、それだけここの寺院は(ry。 今日も後半にかけてだんだん…